流山市福島県人会が、流山市・社会福祉協議会、12市民団体・事業所のご協力を得て、過日4/8(日)に開催した「東日本大震災1周年追悼イベント」は、避難者51名、一般・県人会114名、合計165名の参加を得て盛況のうちに無事終了しました。
犠牲者への黙祷に続いて筝と尺八の厳かな演奏からスタートした追悼コンサートは、避難者代表の先導による民謡合唱にて一気にリラックスムードになり、続く追悼講演・講話3題も、皆さん時に涙を浮かべ、時に笑い、時に頷きあい充実のひとときを過ごされていました。
昼食には、各団体のご婦人方が前日から入念に準備された「栄養素の整ったお弁当」「B級グルメ浪江やきそば」「豚汁」などが用意され、参加者の皆さん美味しい料理に舌鼓を打って自然と笑顔が溢れていました。別室では、家庭教師による学習体験、個別カウンセリング、各種セラピー、市民団体の活動紹介がなされ各室とも夫々に賑わいを見せていました。これら盛りだくさんの企画を予定通り進行できましたのは、参加者の皆さん及びスタッフの並々ならぬご協力の賜物と感謝申し上げます。
今回の企画は、被災地では1周年を迎えて様々なイベントが繰り広げられているのに東葛地域に避難してきた方々はテレビを見ているだけでは余りにもお気の毒との考えと1年が過ぎても福島県人会は避難者の方々に寄り添った支援活動を継続して実施しますとのメッセージを発することを目的としてスタートしました。
スローガンの「支え支えられてお互いさま」は、福祉先進国スエーデンの「オムソーリーの法則」に倣いました。人生には嬉しいこと楽しいことが一杯あるが、辛いこと苦しいこともたくさんある。このような時には「悲しみの分かち合い」相互互助精神で乗り越えていこうとの考えです。また、「オムソーリーの法則」には、支えることの出来る喜びの意味も含んでいます。この言葉に接して、今回のイベントのテーマにはぴったりと感じたからです。
支えたり、支えられたり、お互いさまなのだから、胸襟を開いて遠慮せずに一緒に前を向いて歩きましょうとのメッセージを込めさせて貰いました。
今回の追悼イベントを通じて数々の感動的な出来事に出会うことが出来ましたので、幾つか紹介します。
(1) 追悼コンサート、追悼講演、昼食の調理とふるまい、個別カウンセリング、家庭教師体験、各種セラピーなど数多くのイベントを企画しましたが、これらは全て皆さんの申し出によるボランティアにて行われました。一例として、「健康を育てる会・流山」に市民団体活動紹介を相談しに行ったところ、避難者への「栄養素の整ったお弁当」の提供や保健師による放射線から身を守る食生活の講演及び個別健康相談、はては、保健師の娘さんご夫妻による「筝と尺八の演奏と民謡合唱」の提案をいただきました。思わぬ展開にすっかり感激してしまいました。
(2) イベント当日に、向小金に住む93歳の男性が90歳になる奥様と一緒に作成した折り紙による小物入れを沢山持参してくれました。色鮮やかでカラフルな箱の中には、メッセージと一寸した小物グッズが入っていました。100ケ以上持参いただきましたので、避難者の方達ばかりでなく、一般参加者の方にもお分けしたところ皆さん大喜びでした。93歳の男性の方は、ご挨拶のなかで、「卒寿過ぎ、好きな折り紙 お役に立てば」と披露されていました。因みに、私がいただいた箱には、今評判のプラスチックタワシに「絆とは むずかしきことなく すぐそこに」のメッセージが添えられていました。ご夫妻の豊かで心温まるお気持ちに出席者全員深く感動した次第です。
(3) 受付の隣にひっそりとチャリテイ募金箱を置かせていただいたのですが、あるお婆ちゃんがカラフルで品の良い厚手の生地に梱包したまま募金をしてくださいました。開けてビックリ、なんと500円硬貨が200枚、10万円が入っていました。長い年月をかけて貯金していたのでしょうが、これを惜しげもなく提供してくださいました。そのお気持ちに関係者一同感激です。尚、他にも沢山の皆さんから募金をいただき、募金総額は166,482円でした。皆さんの真心のこもった浄財です。避難者の為に大事に使わせていただきます。
(4) 昼食は、避難者と流山の交流の場と位置付けてお互いに自慢の料理をおもてなしいただきました。避難者からは、「B級グルメ浪江やきそば」と「女川かまぼこ」「自家製タクワン」、市民団体からは、「栄養素の整ったお弁当」と「豚汁」ならびに地元の農家から「新鮮いちご」の差し入れです。ここでは、ご婦人方のパワーに圧倒されました。少しでも温かく美味しい食事を参加者に召し上がっていただこうと200食近い量を前日から仕込み、調理に勤しんでおられました。その献身的なお姿に感動です。ご尽力いただいた4団体「避難者JETRO居住女子会」「健康を育てる会・流山」「パートナーシップながれやま」「流山市福島県人会婦人部」の皆様ならびにお手伝いをいただいた数多くの皆さんに改めて感謝申し上げます。
これ以外にも多々ありますが、本当に思いがけない感動の連続でした。そして、若いころに読んだ本の一節「人生は小さな感動をより多く得た方がより幸せになる」の言葉が思い浮かびました。これらは、お金では買えません。人と人とのつながり、関り合いの中で生まれてくるものでしょう。
避難者のお一人から、「たくさんの同郷の方といろいろな話を出来たのが何よりも嬉しかった」との感想をいただきました。私達の活動が、人と人とを結ぶ「絆」の役割として貢献できているのであれば嬉しい限りです。そして、流山はいい街だねと皆さんで話し合いました。
H24.4.26 西部の人
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